2006年01月16日
首の痛みについて
首の痛みについて
日本では昔からの言い回しで肩こりと言う表現がよく使われていますが、この言葉が実はその症状に対して本来きちんとしたさまざま実態を隠してしまっているケースがほとんどです。と言いますも首後部から背中、肩にかけての痛みを総称して肩こりとしてとらえるわけで、その奥に隠れている病変は、構造上のアンバランスから始まり退行変性(老化による変形)まで進行している場合、あるいは骨の組織的な破壊(良性腫、悪性腫など)が原因している場合も多く、単純に筋肉の緊張あるいはこりとしてとらえ放置しとくと後々さまざまな症状を出してくるという場合もありますし、いくらマッサージをしてもそのときだけという方も多くいらっしゃいます。もちろん単純にオーバーワークや普段しない仕事、趣味などによって筋の代謝リズムがくずれ一過性の肩こりを出す場合もありますが、それ以外は種々の警告が隠されていると言うことなのです。
では、第一要因として何があるのかご説明申し上げましょう。

写真 Aの頚椎模型の横から撮影したものです、理想適な前湾です。写真Bは首の理想前湾が減少しているのがわかります。

頚椎は7個の椎骨といいましたが頭を支持しているのは胸椎上位2個も関係しています、5~6kgの頭を常に支えているこの9つの骨、さらにその周囲の筋肉など無意識のなか相当負荷がかかってしまいます。理想的な状態を維持していても筋肉の緊張はもちろん感じられます、さらにこの理想的な状態が失われると傾きすぎ、前湾が失われた頚椎にかかるアンバランスな負荷はさらに筋肉や靭帯も片方でのばされ、もう一方ではちじんだ状態により部分的な炎症が全体的に波及し首から背中にかけての痛みあいは凝り感としてとらえるわけです。さらにさらに関節はその理想的な構築性によりスムーズな一連の運動を展開していきますが、ひずみがあるとその運動が制限される事になり正常な重力ライン(矢印)がバランスをなくしてしまいます。横からのそれはAの場合後方シフトをとり、Dの正面像では、右よりに重力がかかっているのが解ります。
この状態で放置すると重力によるストレスや関節の過剰な負荷力により関節部の軟骨での骨電位の上昇により変形が早期に進行する結果となり神経症状(手のしびれ、めまい、頭痛、など)を引き起こします。
通常50~60代で骨の代謝がわるくなり老化による変形性の疾患を呈する場合がほとんどですが、最近では40代で骨の変形が見られる方もいらっしゃいます
このような方の背骨の状態は悪く簡単に言えば正面からみて背骨が曲がっていたり、横から見た際、猫背とかその逆で平背とかを呈している場合が多く見受けられます。そのほかにもちろん栄養状態の問題などもからんで、状態を悪化させることになるわけです。
当院にこられる患者の多数は肩こり感を訴えられますがこのほとんどが頚椎の理想カーブが損なわれカイフォテック(前方弓なりのカーブが減少、逆カーブ)を呈しいています。小学や中学のころから肩こりの症状があったとかいう若いOLの方も多数いらっしゃいますがそんな長年の症状が数回のカイロプラクティックで改善しておられます。ロック状態からまず動きをつけることから始めていき徐々に理想カーブへと変換していく処置を科学的に行います。
さて、カイロプラクティックではよく健康のトライアングルという表現を使いますこれは図のように一辺、一辺が健康を維持しているという考え方でその重要性も背骨だけの捉え方ではなく総合的な見地から精神、栄養、背骨の三つ巴の基礎的なバランス保持が重要である事を随分前から訴えられています。

現代社会はストレス社会だと良く指摘されていますがこのストレスも背骨と栄養のバランスがとれていなければ2重、3重にはねかえって出てきます。良く病気とうまく付き合うという言葉を耳にしますが、うまく付き合うというネガティブな発想ではなく、出来ればそれから逃れる道しるべを示す事が必要かつ重要だと思います、そのためには健康のトライアングルの条件維持が大切ですよということであり、栄養管理も医者任せではなく、自分できちんと食生活を改め、見つめなおす必要があります、アメリカではサプリメント(栄養補助食品)のブームが15年ほど前から続いています、日本にもここ数年のあいだでこの産業が目覚しく伸びており、大手の薬品メーカーも力を入れておりサプリメントの重要性も一般に認識されるようになってきました、実はこの背景には大きな2つの要素があるわけです。
1、 活性酸素と病気の関係
2、 医療費の抑制
活性酸素最近良く耳にされもうすでにご存知の読者もいらっしゃる事だと思いますが、これについて簡単に説明しましょう。人は酸素を供給して生きているのはあたりまえなことですが体内に入った酸素の2%が活性酸素と悪玉酸素に変化すると言われています。悪玉と化した活性酸素は体中の細胞に取り付きその形状を変えてしまうのです、変化した細胞は身体の中での本来の役割をはたす事が出来なくなり身体そのものの機能低下が出てくるわけです。
現在わかっている病気のなんと98%が活性酸素の悪影響だと指摘している科学者もいます。
このような科学的に病気のプロセスがわかってきた時に政府が打ち出した医療費削減策が予防医学であり、成人病が生活習慣病と改名されたのもこの理論によるもので、死因ワースト3のガン、脳卒中、心筋梗塞の原因が活性酸素だということが解ったからなのです。
自分の身体は自分で予防し出来るだけ医療費削減に協力してくださいというと非常に政府が無責任なように見えますが
実はそうではなく冒頭にお話したイネートインテリジェンス覚えていますか?人のもつ自然治癒力、これこそが基本だということなのです。さて、活性酸素の本ではないので詳しい話はまた専門の本を買って頂きご理解いただくとして活性酸素の除去方法をお話しましょう、それはずばり栄養であり特にビタミンA,C.E,そして良質のミネラルさらに最近代注目の栄養素が糖鎖これらは体にとって非常に重要な栄養素です。これで健康のトライアングルは万全です。筋肉の運動に必要なエネルギーは当然食物より摂取しなければなりません、偏った栄養摂取とひずんだ背骨は、筋肉の代謝システムを狂わせ疲労蓄積の原因にもなるという事です。
スランプのゴルファーの皆さんへ
ゴルフだけではなくスポーツ全般にいえる事ですがスポーツの基本はやはり重力バランスと柔軟性だと思います、重力バランスと一口にいっても難しいものがありますがここでは、ゴルフのスウィングに関しての背骨の役割を私なりに解析したので紹介したいと思います。ゴルフで重要なのはまず頭部の支持、所謂ヘッドアップと言われること、ヘッドの軸がずれるととんでもない方向へ行ってしまいます、もちろん今からのお話は基本がしっかりした読者の皆さんだけが対象であり、初心者のかたは基本から学ばれそれでもうまくいかない時に背骨のチェックをなさることをお勧めします、インパクトの基本軸(支点)は首の5番が重要なのです5番の役割はヘッドのロック機構において首を支える9つの骨の中心に来る部分です。
そして次に重要な場所が上位頚椎です、これは2番の上に1番がはまり込み首の回旋の50%をこの関節間で行っているという理由からゴルフスウィングの回旋運動のなかでこの1番2番のスムーズな動きとともに随意的なロックの微妙なバランスが必要になります、支点のずれは力点所謂クラブヘッドがボールに当たる瞬間に影響することになるでしょう。
ここで特に影響するのが頚椎の2番、つぎの動作でと骨盤(腸骨)から股関節へ伝わる体重分解システムさらに腰での回旋の要素をもった腰椎3番の回旋運動、この3つが最大ポイントであるとおもいます、テークバック、インパクトフォロースウィング時における安定感はまさにこれらの運動とその支点になる背骨は大きな役割を持っています。
痛みとはまつたく関係のないことを書いてしまいましたが、スランプで悩んでいらしたゴルファーには朗報だったかも
さあ、本題にうつりましょう
投稿者 nmsc : 2006年01月16日 11:45